この本は、「プロのデザイナーがデザインを見ている時の頭の中を覗き知ることができる」本です。
センスがゼロでも普段の生活に「プロのデザインの考え方」を取り入れることができるようになり、家路から得られる情報量が10倍になります!
この本を書いたのは「デザイン研究所さん」(@designkenkyujo)」です。
結論:デザインはセンスではなく論理的に説明できることがわかる非常に面白い作品でした。
私は、中学生の時の美術で、提出物は期限内に出して、筆記試験でも平均点以上を取ったにもかかわらず「5段階評価」で「2の評価」を取った女です。
そう、親譲りで美術のセンスが無いのです。
しかし読了後、デザインはセンスが無くても論理的に考えて知ることができるものだということを知りました。
本記事ではセンスゼロのアラサーデザイン初心者が『デザインのミカタ』を読んだ感想を書いていきます。
読んでみようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
▼前提:私はセンスゼロです。
皆さん過去に一度は「絵しりとり」をしたことがあるのではないでしょうか。
アラサーになった今でも年末年始に家族で集まると「絵しりとり大会」を開催しています。
突然ですが皆さんは新幹線をどう描きますか?
センスが無い人が「新幹線を正面から描くと『おにぎり』になる」
という言葉の意味を皆さんは理解出来ますでしょうか。
ぜひ一度、「おにぎり新幹線」を描いてみてください。←おかげで新幹線で帰省する時の合図は「おにぎり🍙💨」の絵文字になりました。
▼きっかけ:いわゆる「画伯」と言われるのに何故デザイン本を手に取ったのか
「絵しりとり」で絵を描くと専ら「画伯」と言われるほど
「デザインセンス」が無い私ですが、
プレジデントオンラインさんが配信していたニュースを見たことがきっかけで興味を持ちました。
「センス」は才能ではない
「プレジデントオンライン」さんより2023年10月28日(土)配信
「センス」は才能でしかないと思っていたので思わずボタンを押下(ぽちっ)。
満員電車に乗った時の「素人」と「プロのデザイナー」を比較して、考えていることと視野についてまとめた写真(画像)を見た時は衝撃でした。圧倒的な思考量の差がそこにはあったのです。
これを見た時の好奇心と恐怖心たるや。
「同じ時、同じ場所にいるのに知識があるとこんなにも得られる情報や量に差があるのか…!」
単純な好奇心と、この量の「差」と「人生の時間」で掛け算をしたとしたら……
という恐怖心を覚え、私は本屋に走りました。
▼結論:デザインに必要なのは「先天的なセンス」ではなく、視点とデザインを言語化する「後天的な努力」だった。
デザインを理解するのに必要なのは「先天的なセンス」ではなく、
視点とデザインを言語化する「後天的な努力」だった。
- 普段の生活にワクワクが加わり、入ってくる知識情報量が10倍になる
- もっと色々見てみたいという好奇心から上を向いて生活できるようになる
特に2点目は「本と関係ないじゃないか」という意見が出そうですが、
私個人の変化としてはかなり大きく心も人生も豊かになることが確信できる非常に良い「好循環」が生まれました。
何より読了後に得た一番の衝撃は、先程も記載しましたが
「デザインは先天性のセンス」ではなく、
「後天的に努力で磨くことができる」ということです。
デザインのプロは「日常的に」思考訓練を行い、その積み重ねの上で仕事をしているということを知りました。
▼理由:プロの思考、視点を知ると「思考法」と「ひきだし」が増えるから
プロの思考、視点を知ると思考法と「ひきだし」が増えるから
普段何気なく歩いていた駅までの道の道路標識や、通勤電車の中づり広告、(私が引きこもっている)部屋の家具や小物の「ちょっとした色」を見た時、
えっ。デザインのプロってそこを見て、そんなことまで考えているの!?
ということを知ることができます。
▼読了後:日々の過ごし方が変わり、普段使わない頭の使い方をし始める
日々の過ごし方と目線が変わり、「普段使わない『頭の使い方』」をし始める。
今までのんきに歩いて見過ごしていた標識に意識が及び、
「テキストが左寄せと中央揃え両方使っている、何故だ…?」
と考えたり、
このチラシの写真と文字の分量比を見ると写真の方が多くを占めているな…。
ということは「ダイナミック」に魅せたかったのかな…
といったように、
顔を上げて周りを見て、今までに無い頭の使い方をすることができるように変化しました。
▼どんな人におすすめか
- センスに自信が無い人
- デザインを勉強していきたい人
- 普段の生活に「ワクワク」を足したい人
上記のほか、
マーケティングをこれから勉強していきたい人
にもかなり役立つ本だと思います。
詳しく見ていきましょう。
センスに自信が無い人
と思っている人は絶対に読むべき一冊だと思います。
実際私はセンスが無いと思って30余年生きてきました。
それでも、この本を読んだおかげで「センスは後天的に努力で磨くことができる」ことを知って見える世界が広がりました。
⇒センスに自信がないなら読むべき1冊
デザインを勉強していきたい人
デザインをこれから勉強したいならこれ以上の良書は無いです。
デザインの思考法がみっっっちり書かれています。
「勉強しよう」と机に向かわなくとも、
教材はそこら中に転がっていることに気付くことができるようになります。
気付くための
『葉を見て、木を見て、森を見る』思考法や、
視点を手に入れることができるので、
読んだ人と読んでいない人ではかなり差が付くと感じました。
⇒デザインを勉強していきたい人が読む1冊めの最適解
普段の生活にワクワクを足したい人
今日も仕事明日も仕事…と駅に向かう道中、家路で下を向いていませんか(私だけか!)。
読了後、見慣れた景色がガラリと変わります。
ここまで「前向きな未来志向」のことばかり書いてきましたが、
対極にいる私に起きたのは、
帰り道に野良猫を見つけてホッコリするような、
もう一匹いないかな…とワクワクするような、
そんな優しい変化でした。
騙されたと思って読んでみてください。
外の風景に限らず、引きこもっている部屋の中の「赤色」の一色を取ってみても、
居酒屋のグラスやお通しのお皿、メニュー表、日本酒のラベルを見た時だって
今まで感じてなかった考え方を持ち始めること間違いなしです。(偏ってます?)
⇒ちょっとしたワクワクが欲しい人にピッタリ!
まとめ
本記事の概要をここでまとめます。
前提:私はセンスゼロです。
結論:デザインを理解するのに必要なのは「先天的なセンス」ではなく、視点とデザインを言語化する「後天的な努力」だった。
理由:プロの思考、視点を知ると「思考法」と「ひきだし」が増えるから
読んでいただき、ありがとうございました。
おまけ
惜しむらくは、私の「言語化能力」がまだレベル上げの最中であることです。
読了後、是非皆さんの「ひきだし」や「センス」を言語化して共有してもらいたい…
と「ワガママ」な「おまけ」を書いてそっと終えます。
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